変わっていけたらいいとおもう。だから、約数の和をもとめた。 風が強いのはおもしろい。春はとくに。まるで海水だ。飲みこみすぎるとお腹がへんになる。もぐったほうが安全で、膝をかかえて、回ってしまいたいけど、ぐっとこらえる。 一度でいいから、ミミズになって、土のなかをながれる空気をみたい。はじから先っぽまで、あっというまに、なでてくれるんだろう。布団を、ふわふわにしてくれるんだろう。
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いいにおいの毛布に顔をあてて、夏のことをおもう。正確には、夏の、濃い影のこと。 今朝、おかあさんと(それぞれべつの)自転車にのって、パン屋さんにいった。おかあさんの後ろにつく。追いぬかさないよう気をつけなきゃとおもっていたけど、おかあさんはぼくがそうしようとしないかぎり、追いぬかされないないような速さで走っていた。 パン屋さんで、おかあさんはアップルパイとカレーパンを、ぼくはクロワッサンを選ぶ。焼けた茶色が、並んで光っていた。あれは、卵白のせいなんだよって、小学生のぼくがいう。復習のため。いつか、何か、ぴかぴかにするため。 運動公園のベンチで、それぞれのパンをかじった。桜のもこもこは、止まるとみえなくなる。木は、触れると痛い。見上げるなら、通りすぎていたいのだ。 ベランダのある部屋にうつった。前より外で、眠りやすくなる。うれしいな。本だって読める。音楽も聴かれる。外気で冷えた布団をひきずって、また、部屋に帰る。 みさとさんのことをおもう。みさとさんだけがつれてる、影のこと。そこにいること。それを、揺らす風のこと。
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このあいだみた、「アデル、ブルーは熱い色」が、まだ体にのこってる。みんながそれのために退いたから、置き場所はたんとある。ただ、いまは、もうちょっと、遊びたい、つれまわして、ときどきそっと、おもいだしたい。 おかあさんと、元町のおもちゃ屋さんに行った(TOYHOFっていうの。木のおもちゃを、高知県や香川県で、手づくりしてるんだって。四国に行ってみたいな)。おかあさんがお買い物をしてるあいだ、シーソーにぶたとうさぎときりんとわにを均等にのっけたり、 木琴を、もっきんと鳴らしたりしてたら、お店の人に、わんわんをもらった!お月ちゃんをみてる。うれしくて、きゅーっとまぶたにひっつけて、夜ごはんも、帰り道も、いっしょにいたよ。どうもありがとう! みんな、なんてやさしいんだろう! いまね、おじいちゃんのお家にいるんだよ。たっぷり書きたいことがある。でも、きょうもなんでか眠たいの、あのね、はじめて日曜礼拝にいってきたよ。だいじな人のだいじな教会。わたしはうとうとしながら、ジュバルや、マイクをおもった。