まだお昼なのに、外は夜だった。これが感覚と、自然法則のちがいなのかな。 でも、外の夜だって束なのだ。地球が廻って19時だって決めたとき。眠れないとき。眠らなきゃいけないとおもうとき。冷蔵庫がうなるとき。「さよなら」が指のすみまで駆けめぐるとき。 柿のむき方がわからなくて、そのうえ、調べる気もおきなかったから、皮のまま食べた。梨は皮をむいて、食べた。どちらも味がうすくて、よその惑星の食べものみたいだった。 『正しい本の読み方』、読了。正しいということばに、どうしたって惹かれる。あまりおもしろくなかったけど、最近出版された本をよむことは、たのしかった。
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空を飛びたい、どうして飛べないの? 夢のなかで、あんなに飛んでいたのに。 ALのライブだ、まちがいないんだ。 このあいだ、おかあさんは、海であそぶ、ビデオのなかのわたしを見て、まだまだちびっこだね、と言ったよ。どうしてと言ったら、ちびっこだよ、と言う。あたり! 知っていたけど、うれしかった。 ぼくはぼくの名前も、おかあさんの名前も、ちゃんとわかってる。 だけど、おかあさんが、こどもを愛していて、こどもを、たくさんおもっていることは、まだちゃんと、わかっていない。考えようとすると、いつも泣いてしまう。 ぼくがどこに行っても、そこには、だれかがいるんだとおもう。無はいま、どこにもないのかな? 足の小指の、感覚のようなもの? まるに、きつねの毛が生えていたらいいのにな。とくにまるには、きなこ色がよく似あう。ふさふさで、清潔に保つのが大変かもしれないけど、そうなったときは、きっと、まるの友だちや、おとうさんが、助けてくれるとおもう。わたしは、もちろん手紙を書く。 ココアをつくって、のんだ。あついマグが、きもちよかった。 これから、まだ夜だよ。