居候31日目。住人たちを見送って、LITALICOに勉強するとウソをついて、お菓子を食べたり風光と駆け回ったりして遊ぶ。
夕食中、セルトラリンの服用を始めるまえみたいに気持ちが低いところに横たわっていてた。ほとんど黙ってカレイの焼き魚を食べる。
ひとが黙ってるとき、そのひとは黙っている自分に驚いてるかもしれない。
食後、つまらなくなってダイニングテーブルの下に転がる。椅子に座る住人の手がみえて、右手を伸ばしたら握ってくれた。安心する。でもしばらくすると、ずっとあげている腕がだるくなった。何かの拍子に手が離れていく。「ふうこ」と呼ぶと、みえないところにいた風光がとことこやってきて、床に転がるぼくの顔の前でふせた。住人たちが「来てくれてうれしいね」「きたきた」と喜んでくれる。