居候17日目。きょうは一日のほとんどを寝て過ごした。1週間に一回の頻度でこんな日がある気がする。疲れるようなことはほとんどしてないはずなんだけど。
長い昼寝から目が覚めて共有スペースに降りると、住人のひとりが「薬の影響か?」と真剣な声でいう。「こんなに寝てるのおかしいもん。寝るなって意味じゃないで」その通りだ。怒られても仕方ないとぼくは思うけど(だって寝てる間、洗濯や風光の散歩や掃除や買い物をほかの住人に任せてるわけだから)、住人は怒らずにぼくの体調を心配する。「最近すぐ、疲れた、ねむいって言ってるよ」と。実のところ、1ヶ月ぐらい前から、住人たちと過ごすときにできるだけがんばらないようにしようとおもって、限界がくる前にちゃんと「疲れた」と言うようにしていた。でもそれを除いても確かに、一日中眠ってる日の頻度が高くなった気がする。そんな日は起きてもまだ眠いのだ。薬は、6月からストラテラを一錠増やしていた。
海洋放出がはじまって、じわ、じわと無気力のインクが身体中に広がって戻らない。もういやだ、と叫ぶまもなく沈んでいく。