居候11日目。
どんどん、居候先の住人の、ほかの住人への言動が強くなっているのを感じる。
居候先にはヒト型の生きものが4〜5体、イヌ型の生きものが1体住んでいる。それぞれの名前を使わないようにこの日記を書こうとすると、書きながら自分も混乱してしまう。それで、この日記のなかだけでそれぞれを呼ぶ名前をつけようかと思ったけど、書きやすくしないほうが個人を特定されなくてよいかもしれないから、このままにする。

居候先の住人と、うちわで白い風船を弾いて遊んだ。風船が体や顔にあたったところで痛くないのはわかってるのに、自分の顔くらいおおきな丸いのが飛んでくると、びっくりして、風船を打ち返すのが遅れる。
そういえばきのうは、うちわで卓球をした。

夕方、住人のひとりと、風光と、わたしで、サンセットビーチへ散歩しに行った。サンセットビーチの砂浜に散る貝殻は須磨よりも淡路よりも細かい。青い鉄のような色の海水は穏やかで、砂に映った光が波におくれてひいていく。太陽は海に浸かり始めたらすぐに、頭まで潜ってみえなくなった。夕日を撮りに来たひとたちが、砂浜に足跡をつけて帰る。