居候3日目。風光の散歩に朝夕といった。
きょうは花火大会で、人も車も多かった。花火大会に向かう人々と逆向きに走って、コンビニから家に帰った。家に着いたときにはもう爆音が鳴り始めていて、風光が慌ててケージの中をうろうろしていた。わたしもうろうろソファのまわりにスマホやテレビのリモコンやスポーツドリンクを用意して、ケージを開けて風光を呼ぶと、風光は膝のうえどころかわたしの肩のうえにのぼってこようとする。どんどんと音が鳴るたび、これ以上ないくらい体の側面のわたしのからだにぴたりとつけて、うえへうえへのぼろうとする。花火大会はだめだ。風光が怖がるし、あたりは車だらけで夕方の散歩は危険だし。
昼寝をしたら怖い夢をみたけど、そのなかでひとに助けてもらった。ひとはわたしに「なにかあったらわたしのことも助けてね」と言って、わたしはもちろんだよ、と答えた。