また同じことを繰り返してるような気がした。結局同じところに戻ってきている気がした。というより、一歩も進んでも戻ってもない気分。
「成長」も思い込みだった。それはただの経験。みえていた人。理解したくて追いかけ回した言葉や役割を失わないように食べたり飲んだりしたものたち。
心からの「だいじょうぶ」や「わかるよ」なんてただのわたしの評価だった。望まれていたのはサポートだ。
わたしじゃない。わたしのためじゃない。視界に突然現れたものも見つけ出したものもわたしのためのものじゃない。組み合わさって分離して死ぬまで失われない個だ。
わたしはなにとも一体化できない。だれもなにとも一体化されない。
だからあの人は誰かに会いに行くのかな。誰も自分と同じではないことを知っているから。誰もが誰かと同じではないと知っているから。
わたしはいつも自分の脳が自分や他者の在り方を書き換えていると感じる。