わたしの腰より低い背高泡立草たちが自転車の曇ったライトに照らされて、乗車型アトラクションの途中で出会う、固まったまま踊るオブジェみたいに揺れていた。しなりながら前後に大きく揺れていただけ。風のことなんてすっかり忘れていた。