石井桃子さんの訳した『ギリシア神話』を読んでる。
アトラスが空をずっと持ちあげていないと潰れるような世界なら潰れてしまえばいいんだ。

小山田壮平の「OH MY GOD」を聴くと、地団駄を踏むように歩き続けるリズムとメロディー、たまにぬけてゆく涼しい風のコーラス、空をみあげて込み上げてくる声、うつむいても止まない誰かへのおもい、繰り返しつぶやく呪文を追体験する。
だけどこれは壮平のじゃなく、わたしの感触なんだな。

悔しさとか、かなしさとか、おもいどおりにならないことで熱くなったからだに冷たい空気がふれた。
ふとまっすぐをみつめると、竹林が揺れている。
恥ずかしさでまた熱くなったからだは、しばらくするとおだやかに揺れはじめた。