きもちを伝えるたびに、小さく、ごめんなさいが溜まってゆく。嘘を言ってるわけじゃないのに、どんどん空気が抜ける。内緒にしてね、と言われなくても秘密にすることを覚えた。

「時間が止まればいいのに」と言うので、やっとだった。「誰もいないふたりの世界」なんてあり得ないのだ。
だけど、またふたりに小雨は降るよね。

わたしの「猫になりたい」は、猫が歌う「猫になりたい」なんだよ。