夕方、ベッドの横の窓から、涼しい風と道路を走る車の音が部屋にどんどん流れてきた。
耳栓をして自分のなかに閉じこもる。
風はいつもいまを届ける。これからや、これまでを持っていってしまう。

でもだいじょうぶだよ、と、わたしも、友だちも言う。
今年の冬は、ちゃんと寒いといいな。