かたつむりをやっとみた。
やっと、というのは6月にみるものとおもっていたからだ。
雨がいつまでも、いつでも降る。降水確率のものすごく高い、7月の午前10時すぎ。
雨水がじゃんじゃん染み込んで黒ずんだ(ようにみえる)コンクリートブロックのすべすべを、ずらっとした目で眺めた。
すると、わたしの腰くらいの高さのブロック塀に、わたしの小指の爪ほどのかたつむりが三匹くっついていた。
かたつむりにとってはくっつくというより、進んでいるところなのかもしれないけど、わたしに壁を歩いたり走ったり飛んだり這ったりした経験がないせいで、かたつむりの行為は冷蔵庫のマグネットと同じことばで処理されてしまう。
眠たくなってしまった。
まだまだ書きたいことがたくさんある。
ニオイコベニタケを盗んで庭に投げた。