『独り舞』を読んで底にひっついてしまった。友だちに勧めてしまったけれど、あわてて撤回した。

離人感や、隔たり。
死と生が支えるだいすきな世界の、向う側がとつぜん透けてみえる。
揺れる陽炎をみつけて、世界に覗きこまれていることを知る。

どれも悪いものじゃない。もっちゃいけないものじゃない。苦しくてもいい。大丈夫じゃなくてもいい。そのまま読みつづける。