「アルジャーノンに花束を」をよんだ。かぎ括弧なのは『世界のSF(短編集)現代編』をよんだから(すぐにほしくなって古本屋さんに駆け込んで、『アルジャーノンに花束を』をみつけて、そっともどした。どうしよう? 長編だったなんて!)。
ぎょっとして、なんども文字から顔をあげる。授業中、たまんなくうれしくなったわたしをおもいだす。コンサータをのんで、トンネルを全速力で走ってたわたし。みんなの声はわあわあと反響したままだけど、まっくらやみの向こう、それまで遠くにあった白い光が、ずっと近くなった。走っていれば、すぐにたどり着く場所だった。

おかあさんが、タオルをまきなさいっていう。わたしはタオルをまくのが苦手なの。体はとくに。お寿司をたべるのに紙エプロンをつけるような、ちょうどそんな気もち。恥ずかしいし、妙だとおもう。

だけどおかあさんは、ぼく(おかあさん)がいやなのっていう。ほんとは知ったこっちゃない。よくわかんない。でも、いやなのはいやだから、明日から、ちょっと努力してみることにする。

アルジャーノン、あたらしいおまじない!

ねむたいの。だからまたね。記録する勇気を、チャーリィにもらった。