「ああ、また夜だ! きのうも西日をみたな、あしたも? そういえば、きのうは夜をみたかな。図書館のおおきな窓をみた。ばつぐんに明るくて、ちょっとうらやましくなっちゃった。そうだ、おとといは星をみた。真下からみているみたいで、やになったけど」
神経過敏と正直は、三階のベランダを気にいっている。軽音部の音に耳をすませたり、こちらから歌ってやったり、するのだ。「インナージャーニー」と「稲穂」と「それでも夜は星を連れて」。先生がわたしをみあげ、黄昏てる?と聞いた。
神経過敏と正直は、三階のベランダを気にいっている。軽音部の音に耳をすませたり、こちらから歌ってやったり、するのだ。「インナージャーニー」と「稲穂」と「それでも夜は星を連れて」。先生がわたしをみあげ、黄昏てる?と聞いた。