おかあさんが、海へ連れていってくれた。風がつよくて、水はつめたくて、すこし怯んだ。でも、はいってしまえば、いつも(?)どおり、ずるい温度!おおきな波にころがされ、なんども、岸にあげられた。 たのしいから、おかしいぶんだけ笑う。砂浜をみたら、おかあさんが座っていた。わたし、19歳だ。末っ子で、きみの子宮で、線ができた。
だから、海にいる。風にふかれた、すいかのボールを、追いかけるよ。

夕方、庭で、さんまを焼いた。そのあいだ、庭の椅子に座ったり、青いカリンの実にふれたりした。網においた銀色の、姿勢はとても、よかった。