ふふ、朝から、みんなのことばかり、考えてる。わたしの友だちは、なんて、すてきな人たちなんだろう。
先生は、夏休みのあいだ、ライブをしないみたいだ。たややがするのなら行く、と言ってくれたけれど、わたしも、ライブの予定はない。さみしい。すこしかなしい。会えないかもしれない。
こんな気もちも、連絡を待つのも、ひさしぶりだな。誰かに、会いたいときがあって、それはいつも、先生に、会いたいときなのだ。
由美子さんのアトリエへ行ったけれど、閉まっていた。8月の終わりまでお店の改造のために休業する、と、ガラス戸に紙が貼ってあった。ふふ。わたしは、2回行かないと、会いたい人に会うことが、できない。それはただ、わたしの行動の突破さが、原因だけれど。
あ!
これを書いていたら、中村くんに会った。
彼は、『過保護のカホコ』の「はじめくん」と、よく似たふるまいをする。うでを、おおきく広げたり、おおきな目で、こちらを見上げたり。おおげさなのだ。それでいて、賢く人を追いこむところは、さやちゃんに、そっくりだ。子どもっぽくて、やさしくて、冷めている。だから、1998年生まれの男の人と、そりがあわないのかな。
偶然とは、つまり、ぴったりだ。会えて、うれしかったな。