なくてもよかった。でも、どきどきした。

まだ、だれかのまえで彼女の話をすると、泣きそうになることに、おどろいた。同じ学科の、うさんくさいとおもっていた男の子が、繊細な大人なことに、おどろいた。おかしいとか、ふしぎとか、ヤバいとか、変とか、キチガイとか、良いとか、いろいろな印象たちに、おどろいた。もう泣いてないのに。


スイカの実を噛んで、聞こえる音を、知ってる。
どこにいっても、変わらないことを、知ってる。

誠実であること。