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なんにもできない。 自分のこともきちんとできない。 それなのにまた返事をしてしまった。 間違えてしまった。さつきのなかに突っ込むとバキバキさつきの枝が折れてしまった。 ボールが取りたかったから。 だれかのために生きることを少しでもできたらいいのにな。
『イミテーション・ゲーム』を久しぶりに観た。記憶と状況が、奥で小さく目の前で大きくでもどちらも同じ速さで光る。勝手に動き出すのだ。それについていまは何も考えたくない。 この映画の始まりがすきだ。「責任は君にある、注意して聴くように」。そのことばが映画を観終わって固まる身体に「責任をとることのできるわたし」を取り戻させるのだ。 虚構と現実で世界を二分化すれば、弱々しい安心と不安と真実が得られる。起きているときに幽霊をみたくないのなら、それでちょうどいいんだろう。